1000kW級モーターの起動方式を選ぶときの判断ポイント
🔧 どちらも「起動電流を抑える」ための方式
大容量モーターを起動するとき、起動電流が大きすぎると母線電圧が一時的に低下し、他の機器に悪影響を及ぼす可能性があります。
そのため、起動電流を抑えて電圧降下を防ぐことが重要です。
代表的な方式が以下の2つ:
- コンドルファ起動
- リアクトル起動
どちらも目的は同じですが、方式や効果、コストに違いがあります。
⚙ コンドルファ起動の特徴
- 設備が大きく、コストも高め
- 電流を「タップの二乗」まで抑えられる
例:80%タップを選ぶと
→ 起動電流は 0.8 × 0.8 = 64% に抑制可能
→ モーター端子電圧は定格の約 80%
ただし、実際の端子電圧は
母線電圧の低下(例:95%) × タップ(80%) = 76%程度になることも。
これは起動電流による母線電圧低下とケーブルの電圧降下を考慮する必要があるためです。
⚙ リアクトル起動の特徴
- 設備は比較的コンパクトでコストも低め
- 電流は「タップそのもの」までしか抑えられない
例:80%タップを選ぶと
→ 起動電流は 80%までしか抑えられない
→ 母線の電圧降下が大きくなり、モーター端子電圧もさらに低下する可能性あり
🧠 どちらを選ぶべき?
1000kW級のモーターを起動する際は、電流抑制効果・設備コスト・母線電圧降下のバランスを見て、最適な方式を選ぶことが重要です。
シミュレーションを活用し、リアクトル起動で問題なければそれを採用、厳しい場合はコンドルファ起動を選ぶのが合理的です。


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